ぼくが生きるということ |
ぼくが生きるということ 「ぼくの母は3カ月前に死んだ」 乳がんの母親を,父と二人の姉とともに家で看取った少年。ゆっくりとたしかに迫る死を前に,一刻一刻を惜しむかのような父母,姉たち,感情をおさえた語りのなかで,母親を失う悲しみ,家族の力強さ,温かさが染みてくる。母の死を通して「いのち」を見つめる少年の瑞々しいこころの軌跡を描く,いのちの絵本。 「母は手と足が自分で動かせなくなった。/息をするのが苦しい時が多くなった。/ぼくたちは,母を一人にしなかった。/母も,ぼくたちがさみしくないようにがんばってくれた。/食べてくれた。笑ってくれた」
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